荒ぶる正義感
ネットでの誹謗中傷。
ここまで広がる理由は、己独自の正義感が横行しているからだとよく言われる。
テレビやネット配信の行き過ぎた演出や、少しばかり悪態をついたものが大炎上。
さして影響を受けたわけでもない物申す輩が、さも悪を叩きのめすかのように参上(自分はそう思い込んでる)。
叩いた相手が気にする素振りも見せず現れると、これでもかとヒートアップ。
それは相手がダメージを負うまで続けられ、ああ落ちたな、とわかると物申した本人はしたり顔(あくまで想像)。
さて、以上の様なシナリオのどこに正義などあるのか。
俺様理論に違いないが、世界は俺で成り立っているとでも言いたいのか。
そこで私は考えた。
相手を打ちのめすのが快感だというのなら、相手は誰でもOKなのか。
自分の推しメンでもいいのでは。
いや違う。
打ちのめす相手は、
【自分が成りたくても成れなかった人間】
でなければならない。
テレビの演出にも関わらず、
『自分の方が可愛いのに、出来ない自分』に僻み、
配信サイトで沢山の人に見てもらっているこの人に、自分はなれないと妬み、
なんだよコイツ、自分には成れない出来ない事をしやがって。
とあり得ない心境に発展していく。
メディアで目立つにつれて勝手に敵対心を持って。
近くにもいる。
妬み嫉みがベースでマウントを取る人が。
炎上させている人の大半は、おそらく人生に不満を持ち、何かを見るたびにやっかんで生きている。
正義感も結局は、大胆に生きていけない人間の捌け口になっているのではないか。